◆ 会 期  2003年11月14日(金)〜17日(月)
◆ 会 場 弊 店




此の春、金沢の地で目にとめた一隅の色紙が十代大樋長左衛門氏の描いたものと知り、私には忘れられない一枚の色紙との出逢いが、今回の催事の機となり、現実の運びとなりました。大樋氏は江戸時代から続く伝統ある大樋焼を継承しつつ、日展を中心に意欲的な創作活動を展開しておられます。又、陶芸以外でも墨絵が大好きでいらっしゃり中国の呉昌碩、日本では仙屋、八一、実篤、志功、一政などの軽妙で酒脱な味わいが何とも言えぬ魅力を覚えるとの事です。人々が最も愛された鳥や魚そして山水に吉祥等を、好んで主題とされ、その卓抜な意匠感覚と達意あふれる画技から、大樋陶芸の根幹を知ることができ魅力はまさに、そこに尽きるのではと思います。

此の度は、日本芸術院会員として又、日本陶芸会を代表する氏の魅力、そして軽妙かつ飄逸さに満ちた表現力と「神仏才気一体」の意思で描く作品群を、ご堪能いただきたく存じ上げます。早くから森厳な茶道の世界にも打ち込んでこられた十代大樋長左衛門氏から観るきもの文化と作陶芸人生の大きな力となった「墨彩の世界」を是非ご高覧賜りたく謹んでご案内申し上げます。






墨彩のお着物・帯をはじめ茶碗・水差・香合・花入・箸置・銘々皿・風炉先・陶額・掛軸・額等の作品も特別展示いたします。
大樋芸術を深まりゆく秋の中でご堪能下さい。


大樋飴釉茶碗






帯(吉祥鳥)






掛軸(共に生きる喜び)






額(双魚)






着物(珍草に鳥の絵)













還暦を迎えられた赤羽さんとの御縁で、新潟の御地で墨彩展の運びとなりました事、心よりお祝い申し上げ、うれしく思います。人類の貴重ないとなみの暦を持つ陶芸文化と民族衣装として誇れる日本のきもの文化、加えて世界に例のない茶道文化との調和を着物・帯に表現できれば素晴らしい―、私には新天地の事ながら心ひそかに美しい夢を抱かせました。長い歴史を積み重ねながら継承されているこの二つの文化は現代の美意識としても芸術的にも理解されています。

この度は、古くは穴居狩猟時代を経て農耕生活の頃から人類に好まれて来た鳥・魚・兎・草花・唐草・生命の木などを主題とし「わび」「さび」「雅」を求め、全く新しい視点に立って墨彩で自由画のように楽しく描いてみました。大樋焼という、茶陶も併せて皆様にご高覧ご批評いただき今後の作品作りの糧にさせていただければ幸甚に存じます。

<陶暦>

日本芸術院会員
日展常任理事
現代工芸美術家協会理事長
石川県美術文化協会理事長
石川県陶芸協会顧問
金沢卯辰山工芸工房長
ロチェスター工科大学名誉博士
金沢学院大学美術文化学部学部長・教授





大樋焼は寛文六年加賀藩の茶道奉行として裏千家四代千宗室仙叟が五代藩主前田綱紀公の命により仕官された際、京都、楽家四代一入の門徒、土師長左衛門を師として金沢へ道上させ、千利休と、長次郎によって生まれた茶道と楽焼の技法を伝える事になったのです。この時、仙叟宗室は45歳、長左衛門は37歳の春のことでした。

仙叟の好みの茶器を焼成、三百数十年の十代にわたる大樋焼の祖となった初代長左衛門は、楽家の高弟ではあったが前田家のお庭焼として、京都の楽焼とは異なった作風を展開し、加賀の茶陶として独自の道を切り開いていった。以来、大樋焼は歴代が長左衛門を襲名し、様々な時代を生き抜いてきた。現代、裏千家宗家十六世志斉と大樋焼宗家十代大樋長左衛門との歴史にわたる茶道と茶陶と歴史も新しき、21世紀を迎えました。





 
住所 新潟市中央区古町5-604-1 営業 10時〜19時 定休日 水曜 TEL 025-228-2200 FAX 025-222-4444 Email